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”ずぼんぼ”です、よろしくお願いします

 私”ずぼんぼ”は、都営大江戸線若松河田駅前の民藝店《備後屋》の娘として育ちました。(娘と言っても、還暦のおばさんですが…😅)
​生まれた時から民藝の品や郷土玩具に囲まれて育ちました。東京のど真ん中、新宿区で育ったのに、民藝家具が家中にあり、民藝陶器や吹きガラスや型染めの紙製品や布製品、草木染めの織物、竹や木工品が身の回りにありました。もちろん郷土玩具もいつも備後屋にあったので、地方に旅行に行ってもお土産で買うものが無くて困るというほどでした。

 

しかし、備後屋のスタッフになって、十数年前に郷土玩具の担当になるまでは、そんなに身近にいつもあった物だというのに、郷土玩具の知識はほとんどありませんでした。
その頃はまだどの玩具も作り手さんに注文すれば直ぐに届くもので、簡単に手に入るものだと思っていました。でもそれは間違いだとすぐに気が付きました。ひとつひとつ手作りの郷土玩具は時間をかけ丁寧に作られるので、在庫がなく注文してから作り始めるものが多く、数ヶ月、半年、一年後に届くものも珍しくありません。数年経って忘れた頃に届くものもあります。何年待っても届けてくだされば嬉しいのですが、中にはご高齢で辞められたり突然廃業される作り手さんもあり、それはそれは本当にショックです。
そして、郷土玩具は自然の素材を使って手作りされているので、気候や自然災害で作れなくなることもあります。悪天候で材料が育たなかったり、長雨で乾かなかったり、台風や大雨で窯や作業場が崩れたりして作業ができなくなることもあります。

 

今作られている作品はなるべく作り手さんの工房にお邪魔して買い付けるようにしています。遠方で行けない場合はお電話でお話しさせていただいています。実際に作っている場所を見て、作り手さんとお話をしてみると、作品への思い入れが全く変わります。苦労話を聞いたり、丁寧にひとつづつ製作している姿を拝見すると、私も丁寧にお客様にお渡ししたいという気持ちになります。そして、「幸せになってね」「達者で暮らせよ〜」とお嫁に出すような気持ちで送り出します。


郷土玩具は自然の材料を使うので手間もかかり、決して価格はお安くないでしょう。人工の材料で機械を使って作れば大量生産ができ安価で安定した生産ができます。でも敢えて大量生産せず代々伝承されてきた材料や作り方を守っている、そんな作り手さん達の作品はとても心に響きます。

 

では、そんな絶滅の危機に瀕している郷土玩具をどうやったら存続をさせることができるのか?それは、ひとつでも多くの作品を皆様に買っていただく、という方法しかありません。ひとつ買っていただけば、作り手さんが一日生き延び、また次の作品を作れるのです。その橋渡しをするのが私の仕事です。備後屋では手作りの郷土玩具の面白さや貴重さを毎日お客様にお話しして販売していますが、なかなか皆様が店頭にお越しになることが難しい昨今です。こういうご時世ですので、オンラインショップが必要だと感じています。
実際にお手に取ってご覧いただくのとは違うでしょうが、なるべく皆様に作品の魅力が伝わるような画像を載せていきます。ご質問くだされば、メールやお電話でなるべく詳しくお答えしてまいります。


JAPANCRAFT55はちょうど私が55歳時、2016年に一度密かに開店しました。しかしちょっとした問題があり、私の気持ちがDOWN⤵️頓挫していました。還暦を迎えた今年、新たな気持ちで再スタートします。


郷土玩具の世界は本当に奥が深くて、私も知らない事が多く、知識の豊富な方から見たら無知だなあと呆れられる所もあるかと思います。特に中古の玩具やこけしの知識が少ないので、もし間違ったことを書いているようでしたら、どんどんご指摘くださいね。私も勉強をしながらやって行きたいと思います。
ひとつひとつの作品については、あまり多くを説明しない方が良いと考えます。それはお客様に直観で選んでいただきたいと思うからです。この作品が良いか悪いか、好きか嫌いか、欲しいか欲しくないかは、お客様の好みなので、私の意見は極力述べないようにします。
郷土玩具や民藝を良く知る方にも、馴染みのない方にも楽しんでいただけるサイトになれば、この上ない喜びです。

JAPANCRAFT55はオンラインショップのみで店舗がありません。しかし、備後屋店内にて商品をお見せすることはできます。その際は必ずメールでご予約ください。

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My Story

”ずぼんぼ”とは

2012年2月《備後屋》のブログを始める時に、ハンドルネームをどうしようかと考えておりました。

《備後屋》の地下の売場をウロウロと歩き回り目が合ったのが、和紙でできた獅子舞を象った”ずぼんぼ”でありました。説明書には、大辞典の「ずぼんぼ」の下りを見ますと、郷土玩具の一。東京特産。彩色した紙を折り畳んで獅子舞の獅子のさまを表せるもの。その二匹を板または畳の上におき、団扇であふぐと胴体の下方の空いている所から風が入り、獅子の体を上下、左右、前後さまざまにゆり動かし恰も獅子が戯れ舞い遊んでいる様に見える…私は東京生まれの東京育ちだし、ちょうど東京特産で”ずぼんぼ”という語呂も面白いじゃないかい、ということでこれをハンドルネームに決めました。それ以来SNSは全て”ずぼんぼ”または”備後屋ずぼんぼ”のハンドルネームでアカウントを持っています。

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